子育て支援センターってどんな場所?
私は保育士として子育て支援センターで働いている2児の母親です。
子育て支援センターとは、おおむね0~3歳の親子が遊びに来る場所で、全国の各自治体に設置されています。
子育て支援センターには家庭環境も様々なたくさんの親子が訪れます。
遊びに来る皆さんに共通しているのは「子どもを大切にしていること」。
子育て支援センターを利用する親は「子どもと集中して遊びたい」という方が多いです。
家に居ると、どうしても「家事がしたい」「テレビが見たい」「スマホを触りたい」とやりたいことに目が向かいがち。
やりたいことがあるのに、子どもに邪魔されちゃうとイライラしちゃいますよね。
イライラする自分に罪悪感。これでは悪循環です。
だから思い切って外に出ちゃおう!でも0~3歳の子どもを遊ばせる所って案外ないんですよね。
その点、子育て支援センターは最適な場所です。
子どもにとって安全な空間で、年齢にあった玩具も揃っています。
別にママ友は作らなくてもいい
初めて会う人がたくさん居る場所に行くのって緊張しますよね。
私自身も利用者として「子育て支援センター」を利用していた時があります。
初めて行こうとしたとき、夫に「ママ友を作っておいで!」と言われたことを思い出しました。
よくよく考えると、とてもプレッシャーになる言葉ですよね。
世間では「ママ友」という言葉が流行しています。
しかし、友達は時間をかけて作るもの。1回会っただけの人と友達になるのは至難の業です・・・
「絶対にママ友作らなきゃ・・・」と思うと、余計に子育て支援センターに行く腰が重くなってしまいます。
でも、職員からすると、そんなこと気にしなくても大丈夫です。
子育て支援センターに通っていると、顔なじみの方々ができます。
もし、タイミングや気が合えば連絡先を交換してランチに誘ったり、誘い合わせて子育て支援センターに遊びに来たり・・・
そんな気軽な気持ちでいいんです。
友達を作っても作らなくてもいい。支援センターに来て、大人と話すだけでも親の気持ちは楽になります。子どもとだけ過ごす「孤育て」はとてもしんどい。
支援センターを訪れて皆で子育てしましょう!
子どもにとってもメリットが
子どもが支援センターに来るメリットとして
「人見知り・場所見知りの軽減」が一番大きいと思っています。
産まれてからずっと両親と一緒に過ごしていた子どもは人見知りが強いのではないかと言われる場合があります。
実際、そういう子どもは家族から離れない子が多いです。
離れると泣くので親を安全基地として親のまわりでのみ遊びます。
しかし、来る回数を重ねるごとに遊ぶ範囲が広がり、母親がトイレに行っても全然へっちゃらになってきます。
その成長を見るのが、センター職員としてとても楽しみです!
お母さんと「最初はあんなに泣いてたのにねー」と昔を懐かしがる瞬間がとても好きです。
保育園や幼稚園に入るとき、必ず親と離れることになります。
小さいときから少しずつ慣らしておくと、いきなり離れるよりもお子さんの負担も減ると思います。
パパにも気軽に利用して欲しい
ここ1年の間にパパの利用も増えました。
両親で来ることもあるし、パパのみで来ることもあります。
パパが育児に積極的になっているのがうかがえます。
そして、そんな家庭は「パパが大好き!」という子どもが多いです。
子どもはとても正直。自分のことを構ってくれる人のもとへ寄っていきます。
「パパが大好き!」という子どもの家庭は、パパが積極的に育児に関わっているのでしょう。
「母親から産まれたから、母親の方が好きなのは当たり前」
個人的にこれは間違っていると思っています。
単純に関わった時間ではなく、どれだけ濃い時間を子どもと過ごすか。
この事が大切です。「どうせママの方が好きなんでしょ・・・」ではなく、子どもと積極的に関わっていく姿勢が大切です。
仕事がお休みの時は積極的に子育て支援センターを使って、子どもと密な時間を過ごしてみてください。ママもお休みできて、ママからも感謝されますよ!
気軽に子育て支援センターに遊びに来て欲しい
一番伝えたいのは、「気負わず、気軽に遊びに来て欲しい」ということです。
遠慮せず、毎日来てもいいんです。
親と子どもが楽なのが一番いい。
スタッフとして親子で心地よく過ごせる環境を作って行きたいと思っています。
当時、0歳の乳児と元気いっぱいの2歳児を日中自分ひとりで同時にお世話するのは、本当に大変でした。
そんな中、子どもたちが安全にのびのび遊ぶことができる場所は大変貴重です。
一日中家にいるより、子どもの遊びを見守りながら支援センターの先生や、同じ子育て中のママさんとちょっとした話ができることが楽しかったです。
子どももママも安心して過ごせる環境が増えたらいいですし、子育て支援センターをたくさんの人に利用してもらえたらいいなと思います。